最近、「都会の生活に疲れた」と感じることはありませんか?
満員電車での通勤、優しさを忘れたかのような人々とのすれ違い、そして増え続けるストレス。
私も同じように、都会の便利さの代償として心を擦り切らしていました。
『このままでいいのか?』そんな疑問が頭をよぎり始めた頃、私は地方への移住を真剣に考えるようになりました。
このブログでは、私が移住を決断するまでに経験したリアルな過程をお伝えし、都会生活に疲れを感じている方に向けて、新しい生活の可能性をレポートします。
具体的な移住のステップや、福島県いわき市の魅力についても詳しくお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてください。
都会での生活に疲れを感じた理由とは?
昭和50年代、宅地開発が始まったばかりの東京郊外で育った私は、子どもの頃、友人と自然の中で遊ぶ機会に恵まれ、近所の林で昆虫を捕まえたり、沼地でオタマジャクシを採って遊んだりする日々を送っていました。
しかし、東京都心の高校に通うようになってから、毎日の通勤ラッシュが大きなストレス源に。
朝の電車に乗ると、ぎゅうぎゅう詰めの車内で、肩が触れ合うどころか、体が押し潰されそうになるほどの混雑。
発車のたびに体が揺れ、人に押し流される感覚は、まるで「人の波」に飲み込まれるようでした。
さらに、座席は言うまでもなく、つり革や手すりまで奪い合う乗客たち。
手すりをつかむスペースがないと、無理に手を伸ばして他人のつり革を奪おうとするような光景は日常茶飯事でした。
そんな日々が続くうちに、都会の生活が次第に私の心に重くのしかかるようになっていきました。
そんなこともあり、学生時代は郊外にあったキャンパスの近くにアパートを借り、会社入社時は、電車に乗らずに通勤できるように、会社の近くに住んでいました。
都会での生活に疑問を感じ始めた瞬間
結婚を機に再び朝のラッシュを経験するようになった私は、以前とは異なる強い違和感を感じ始めました。
かつては、駅で人とぶつかった時には「すみません」と軽く声をかけることが普通でした。
しかし、今ではそんな場面はほとんど見かけなくなり、無表情でスマホを見続ける人々、他人に無関心に通り過ぎる人々が溢れる風景に変わっていました。何かが変わってしまったのです。
毎朝、戦場のような通勤風景の中で、「なぜこんな生活を続けているのだろう?」という疑問が頭を離れませんでした。
都会の生活は確かに便利ですが、それと引き換えに心の余裕が失われ、どんどん息苦しく感じるようになっていたのです。
そんな日々の中で、私は次第に「このままでいいのか?」と考えるようになり、心の豊かさを求めて移住という選択肢が現実味を帯びてきました。
さらに、自分の仕事は場所に縛られないことに気づき、「この都会にこだわる必要はないのでは?」と本格的に移住を考えるようになったのです。
移住の選択肢として「いわき市」に注目した理由
移住先を選ぶ際、私たちが重視したのは「縁がある場所」でした。
長く生活する場所を選ぶなら、つながりや縁がある場所もひとつの選択肢です。「人は歳をとると生まれた場所にもどりたくなる」とも言われますからね。
青森県の思い出の地
一つの候補は、青森県にある父の実家の町。
小学生の頃、夏休みや冬休みのたびに訪れて、自然の中で過ごした思い出が詰まった場所です。
家系的なルーツもあり、心のどこかで引かれる場所ではありました。
妻の誕生の地いわき市
もう一つの候補は、妻が生まれた福島県いわき市。私が初めて訪れたのは2018年、妻のお母様実家の墓参りでした。
墓参を終え、川沿いの土手を車をゆっくりと走らせながら穏やかな風を感じ、「老後にはこういう場所で暮らしたい」と強く思ったのを今でも覚えています。もっとも「老後」というにはまだ少し早いのですが…。
また、思い出の地、青森とも相通ずるようなゆったりとした風情を感じることもできたのです。
青森といわき市、どちらも縁のある場所でしたが、最終的にいわき市を選んだのは、温暖な気候と首都圏へのアクセスの良さ、そして妻に縁があることが決め手でした。
移住を具体的に考えるようになった経緯
移住を決断した後、実際にいつ移住するのか、具体的な計画はまだ模索中でした。しかし、都会生活の中で蓄積したストレスが、ある日、限界に達しました。
駐車場での出来事
ある日、ショッピングセンターの駐車場で、運転を担当していた妻が駐車に手間取っていました。
駐車スペースに車を入れるのがうまくいかず、何度も切り返している間に、後ろにどんどん車が並び始めました。
列が長くなるにつれて、焦りと苛立ちが募りはじめるとともに、次々とクラクションが鳴り響きはじめました。
私は助手席に座りながら、なんとかサポートしようとしましたが、うまくいかず、状況は悪化するばかり。
後ろの車からはさらにクラクションが鳴り続け、私の中で長年積み重なっていた都会のストレスが一気に押し寄せました。
「もういい!運転を代われ!」と、私はついに怒鳴ってしまいました。これまで抑えてきたストレスが限界に達し、爆発してしまった瞬間でした。
その出来事から数時間が経ち、冷静になった私は、自分の限界が近づいていることを痛感していました。
このままでは、私も家族も疲れ果ててしまうと感じ、「何かを変えなければならない」と思うようになりました。
その晩、私は妻に「今週末、いわきに行こうか?」と提案しました。「頭の中だけで考えても結論は出ない。実際に現地を見て感じてみよう」と、自分の中で移住の決意が固まっていくのを感じていました。
まとめ
このように、都会での生活に疲れて心の余裕を失っていく中で、私は地方への移住という選択肢を真剣に考えるようになりました。
結婚を機に再び経験した通勤ラッシュや、無関心で無表情な人々に囲まれる日常が、次第に私の心に負担を与えていったのです。そんな日々を抜け出すために、いわき市という場所が、私にとって希望の地として浮かび上がりました。
このブログでは、私たちが移住を決断するまでのプロセスを、リアルにお伝えしていきます。
移住の具体的な準備や、いわき市の魅力、そして移住を決意するまでの心の変化についても詳しく触れながら、同じように都会生活に疲れを感じている方々に向けて、新しい生活の可能性を発信していきます。
今後の記事では、いわき市の具体的な魅力や、実際に移住を進める際に役立つ情報をお届けしますので、ぜひお楽しみに。